1882年創業のドメーヌ・ジュリアン ジェラール・エ・フィスは5世代続く歴史ある名門で、そのワインは数々のミシュラン星付きレストランでオンリストされています。
2012年にジェラールの息子エティエンヌが、5代目当主として跡を継ぎました。彼はリュットレゾネ(減農薬農法)を採用しており、問題が起こる前に先回りしてあれこれ手を加える従来のアプローチではなく、問題を現実的に正しく把握し、それに対するベストな対応をとることをモットーとしています。適正な収穫量、手摘み、畑での選果、100%除梗。エマニュエル・ルジェやジョルジュ・ノエラとも親交が深く、熟成はすべてアンリ・ジャイエのいとこロベール・ジャイエの双子の孫が作るCAVINの樽で行います。
フレッシュでエレガント、自然でやさしい味わいの彼のワインは、大量生産とは一線を画す丁寧な造りが生み出す、ブルゴーニュの隠れた名品です。
CÔTE de NUITS VILLAGES
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ
ドメーヌの中で最も大切にしているワイン。ドメーヌの本拠地であるコンブランシアン村の6つのテロワールのブレンドにより造られる。生産量も一番多く、ドメーヌのワインスタイルを表現するスタンダードライン。チキンなど白身の肉や魚とよく合う。
NUITS SAINT GEORGES
ニュイ・サン・ジョルジュ
ニュイ・サン・ジョルジュ南の畑、4つのテロワールのブドウをブレンドして造られる、力強くミネラル豊富なワイン。フルボディでパワフルなこのワインは飲み応えがあり、余韻が長く、数年間瓶内熟成させればエレガントで官能的な丸みが完全に開いて最も楽しめる。ラム肉のローストや、鴨の胸肉といった風味豊かな肉料理や、ソフトなウォッシュチーズとの相性は素晴らしい。
NUITS SAINT GEORGES AUX SAINT JULIEN
ニュイ・サン・ジョルジュ・オー・サン・ジュリアン
以前は村名と一緒に醸造していたが、プルミエクリュ並みのポテンシャルがあると判断し畑名として生産。根深く湿気の多い土壌。北側のブドウは力強さもあるがシルキーで、南に比べ、よりエレガント。フランス革命の前にサン・ジュリアンというカトリックの教会があったため名づけられた。
ALOXE CORTON Les VALOZIÈRES
アロース・コルトン レ・ヴァロジエール
石灰岩を大量に含んだ赤茶色の土壌で、炭酸カリウムとリン酸が豊富である。
北向きの斜面。湿った土壌で丘の麓に位置するため、この畑でよいワインを造るには、収穫量をコントロールするなど入念に手入れをする必要がある。
NUITS SAINT GEORGES 1er LES BOUSSELOTS
ニュイ・サン・ジョルジュ レ・ブスロ
「ブスロ」とはブルゴーニュの方言で、起伏のある土地を意味する。白粘土質と砂質の混ざった土壌。畑は、ニュイ・サン・ジョルジュ北側、標高280メートルの斜面中腹にあり、ニュイ・サン・ジョルジュでも標高の高い畑のひとつである。80年の樹齢のブドウ、水はけの良いテロワール、冷たい風により収穫量を抑えられる、これら3つの条件から、エレガントで凝縮感のあるワインとなる。
ECHÉZEAUX Grand Cru
エシェゾー
粘土質。Treuxという区画のブドウから造られる。グラン・エシェゾーの畑と同じラインに位置する。畑の中でブドウの成熟度が均一でないため、収穫時期が異なる難しいテロワール。冷たい風が吹く涼しい畑。
エシェゾーはテロワールの特徴として自然と力強いワインができるが、同時にエレガントさを兼ね備えたワインとなる。